【転職必見】Pythonエンジニア面接で失敗しないための3つの鉄則：現役面接官が明かす秘訣

はじめに

こんにちは、PPP（Python Portfolio Program）の運営者のYuYuです。未経験からPythonエンジニアへの転職を目指している皆さん、面接に向けて準備は万全ですか？

実は、未経験者の方が思わず口にしてしまう「一発アウト」な回答があるんです。今回は、現役の面接官の方々から聞いた意見を基に、面接でやりがちなセンスのない解答例と、それを避けるためのアドバイスをお伝えします。

これから転職を考えている方、エンジニアとして働きたい方は、ぜひ注目してください。面接官の視点を理解することで、今後の転職活動や就職活動に大きなプラスになるはずです。

それでは、3つの鉄則を見ていきましょう。

1. ポートフォリオは常に見せられる状態に

よくある失敗例：

「ポートフォリオを見せてもらえますか？」という質問に対して：

• 「持っていません」と答える
• すごくモタモタしながら見せる
• 「ローカル環境にあるので、後でメールでお送りします」と言う
• 「今サーバーが落ちているので、家に帰ってから復旧します」と言う

なぜダメなのか：

未経験のエンジニア採用において、ポートフォリオは履歴書や職務経歴書と同じくらい重要です。面接官がURLをクリックしてすぐに閲覧できる状態が理想的です。

上記のような回答をすると、面接官は「もういいです」と内心思ってしまいます。ポートフォリオの準備不足は、あなたの熱意や実力を大きく損なう結果になりかねません。

対策：

応募する前に必ずチェックしましょう：

• GitHubなどを使ってポートフォリオを管理し、デプロイまで行う
• アプリケーションの場合はURLを、データ分析プロジェクトの場合はGitHubのipynbファイルを準備
• 面接前に必ずアクセスできることを確認

ポートフォリオの準備は、履歴書の誤字脱字チェックと同じくらい重要だと考えてください。

ポートフォリオ作成のポイント：

1. 多様性を示す： 複数のプロジェクトを含めることで、幅広いスキルセットを示すことができます。例えば、Webアプリケーション、データ分析プロジェクト、機械学習モデルなど、異なる種類のプロジェクトを含めると良いでしょう。
2. プロジェクトの詳細な説明： 各プロジェクトについて、以下の点を明確に説明しましょう。
   • プロジェクトの目的
   • 使用した技術やライブラリ
   • 直面した課題とその解決方法
   • プロジェクトの成果や学んだこと
3. コードの品質： きれいで読みやすいコードを心がけましょう。コメントを適切に入れ、命名規則を守り、PEP 8のスタイルガイドに従うことが重要です。
4. READMEファイルの充実： 各プロジェクトのREADMEファイルには、プロジェクトの概要、セットアップ方法、使用方法などを詳しく記載しましょう。
5. バージョン管理の活用： Gitを使用して開発プロセスを示すことで、プロジェクトの進化や問題解決のプロセスを面接官に理解してもらえます。

PPPでは、これらのポイントを押さえた実践的なプロジェクトを通じてポートフォリオ作成をサポートしています。経験豊富なメンターがレビューを行い、業界スタンダードに沿ったポートフォリオの作成をお手伝いします。

2. 得意分野は会社の業務に合わせて答える

よくある失敗例：

「得意なことは何ですか？」「入社したらどんなことをやりたいですか？」という質問に対して：

• 「PythonでAIを作っているので、それをやりたいです」
• 「IoTシステムの開発に興味があります」

なぜダメなのか：

未経験者がモダンで難易度の高い技術を挙げると、面接官は「本当にできるの？」と疑問を抱きます。また、応募している会社が扱っていない技術を挙げると、ミスマッチだと判断されてしまいます。

AIやIoTなどのバズワードは需要が伸びていますが、まだ多くの企業では扱っていません。そのような企業で「AIを作りたい」と言っても、「うちではそんな仕事はないんだけどな」と思われてしまいます。

対策：

応募先の会社の業務内容をよく調べ、それに合わせた回答をしましょう：

• 自分の得意分野（例：前職でのメーカーでのスキル）と興味のある分野（AI、データサイエンスなど）を複数用意する
• その中から、応募している会社の仕事と合いそうなものをピックアップして答える
• 興味のある分野について聞かれた場合は、「個人的に勉強中」程度に留める

例えば、「前職で培った品質管理のスキルを活かして、Pythonを使ったデータ分析で製造プロセスの最適化に貢献したいです」といった回答が好ましいでしょう。

効果的な回答の構築方法：

1. 企業研究を徹底する： 応募先企業のウェブサイト、ニュースリリース、技術ブログなどを詳細に調査し、その企業が現在力を入れている分野や今後の展望を把握しましょう。
2. 自己分析を行う： 自分のスキルセット、経験、興味を整理し、それらが企業のニーズとどのように合致するかを考えます。
3. STAR法を活用する： 具体的な経験を説明する際は、STAR法（Situation, Task, Action, Result）を用いると効果的です。
   例：「前職では、生産ラインの効率化（Situation）が課題となっていました。私は、データ分析チームのリーダーとして（Task）、Pythonを使用して生産データの可視化と分析を行い（Action）、その結果、生産効率を20%向上させることができました（Result）。この経験を貴社の業務改善プロジェクトに活かせると考えています。」
4. 柔軟性を示す： 特定の技術にこだわりすぎず、新しい技術やツールを学ぶ意欲があることをアピールしましょう。
5. 質問を活用する： 自分の回答の後に、「このようなスキルや経験は、貴社のどのような業務で活かせると思われますか？」と質問することで、会社のニーズをより深く理解し、会話を発展させることができます。

PPPでは、Python学習と並行して、エンジニアとしてのキャリアプランニングもサポートしています。履歴書・職務経歴書の添削から、模擬面接まで、自分のスキルと企業のニーズをマッチングさせる方法を一緒に考えていきます。

3. 質問の意図を理解して答える

よくある失敗例：

• 面接官の質問の意図を読み違えて、的外れな回答をしてしまう。

なぜダメなのか：

面接官が聞きたいことと、あなたの回答がずれていると、コミュニケーション能力の不足を感じさせてしまいます。エンジニアの仕事では、要件を正確に理解し、適切に対応する能力が重要です。

対策：

質問の意図をよく考えて、適切に回答しましょう：

• 質問の意図が不明確な場合は、確認の質問をする
• 自分の経験や能力を、会社の求めるスキルセットに合わせて説明する
• 具体的なエピソードを交えて説明することで、理解を深めてもらう

例えば、「チームワークの経験は？」という質問に対して、単に「協調性があります」と答えるのではなく、「前職での〇〇プロジェクトで、チーム内のコミュニケーションを改善し、納期短縮に貢献しました」といった具体的な回答が効果的です。

質問の意図を理解するためのテクニック：

1. アクティブリスニング： 質問を注意深く聞き、言葉の裏にある意図を読み取るよう努めます。面接官の表情やトーンにも注目しましょう。
2. パラフレーズ： 質問を自分の言葉で言い換えて確認することで、理解を深めることができます。
   例：「つまり、私のチームワークスキルについてお聞きになりたいということでしょうか？」
3. 質問の背景を考える： なぜこの質問が出てきたのか、会社にとってどのような意味があるのかを考えましょう。
4. 具体例を用意する： よくある質問に対しては、事前に具体的な経験や事例を用意しておきます。STAR法を使って構造化された回答を準備しておくと良いでしょう。
5. フォローアップ質問を活用する： 自分の回答が適切だったか確認するため、「今のお答えで、お聞きになりたかったことにお答えできましたでしょうか？」と尋ねるのも効果的です。

よくある質問とその意図：

1. 「なぜPythonエンジニア(データサイエンティストやAIエンジニア)になりたいのですか？」
   • 意図：あなたの動機付けと、長期的なキャリアビジョンを理解したい
2. 「最も難しかったプロジェクトについて教えてください」
   • 意図：問題解決能力とストレス耐性を評価したい
3. 「チームでの経験を教えてください」
   • 意図：コミュニケーション能力と協調性を確認したい
4. 「5年後、どのようなエンジニアになっていたいですか？」
   • 意図：キャリアプランと自己成長への意欲を知りたい
5. 「Pythonのジェネレータとイテレータの違いは何ですか？」
   • 意図：技術的な理解度と、複雑な概念を説明する能力を評価したい

PPPでは、模擬面接やロールプレイングを通じて、このような質問対応力を磨くトレーニングも行っています。経験豊富なキャリアコーチが、個々の受講生の背景に合わせたアドバイスを提供し、説得力のある回答の構築をサポートします。

まとめ

いかがでしたか？これらの鉄則を押さえておけば、面接での失敗を大きく減らすことができるはずです。

1. ポートフォリオは常に見せられる状態に
2. 得意分野は会社の業務に合わせて答える
3. 質問の意図を理解して答える

未経験からのPythonエンジニア転職は、確かにハードルが高いかもしれません。しかし、適切な準備と戦略があれば、必ず道は開けます。

PPPでは、Pythonのスキルアップだけでなく、こういったキャリアサポートも行っています。ポートフォリオの作成から面接対策まで、皆さんの転職成功を全力でサポートします。

未経験からエンジニアへの転身を真剣に考えている方、ぜひPPPで一緒に目標を達成しましょう。

これから就活する方の一助となれば幸いです。皆さんの転職成功を心からお祈りしています。頑張ってください！